遠江伝承文芸映像詩

半農半術で創造的に生きていく諸術探究編

詩:飴色

アスファルトの海に紛れる

君の赤い傘を追っていた

窓に残る滴のカケラ

冷め切ったカップ2つ

部屋の電球だけが暖かい

ぼくの世界は

この狭い部屋だと思ってた

日付の折り返しを通り過ぎた

ぼくもこのまま時を気にして

生きていくのかな

西空の角からオレンジに染まる

窓の滴は飴色に

まだはじまったばかり

街はモノトーンに包まれる

街灯の星たちが起きだす

僕たちも大人になっていく