2024-03-07 詩:飴色 詩 アスファルトの海に紛れる 君の赤い傘を追っていた 窓に残る滴のカケラ 冷め切ったカップ2つ 部屋の電球だけが暖かい ぼくの世界は この狭い部屋だと思ってた 日付の折り返しを通り過ぎた ぼくもこのまま時を気にして 生きていくのかな 西空の角からオレンジに染まる 窓の滴は飴色に まだはじまったばかり 街はモノトーンに包まれる 街灯の星たちが起きだす 僕たちも大人になっていく