遠江伝承文芸映像詩

半農半術で創造的に生きていく諸術探究編

いただきます

「いただきます」

 

オオタ・ヴィン監督・2018年・ドキュメンタリー

 

 玄米や手作り味噌などの「和食」を食べて元気に育つ園児達の様子を切り取ったドキュメンタリー。

 福岡県の高取保育園では0歳児から玄米を中心とした和食を給食として出している。肉は一切使わないことから栄養基準をクリアすることに苦労したと当保育園の園長はいう。驚くことに園児たち自ら自分たちで食べる味噌作りをしているという。園長先生曰く、買うより作る楽しさを小さい時から身につけて欲しいと。また、当園の方針として知育・体育・道徳の根底に食育があるという考えがある。長年の成果の一つに、例えば入園児にアトピーだった子供が半年後には劇的に改善したという。

 とうとう東洋の伝統文化である食養生が科学的に認められる時代が到来してきたか。

 祖先の道へ返ることは文明の退化ではない。その土地に理にかなった生活を行うことは悪ではなく、むしろ自然なことなのだという作者のメッセージが伝わってくる。

 食文化の急激な変化に人間の肉体がついて来れていないのではないかと捉えることができる。

 日本の伝統文化を見直して日々丁寧な暮らしを心がけていけば、心身も徐々に改善し、豊かな生活&社会がくるのではないのか。

 

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