葛が沢山自生していた滝。滝によって葛ツルが腐り果てて中の繊維が剥き出しになっているのを先人が閃いて、織り始めたのが「葛布」のはじまりという説がある。
また、夏場には製氷で賑わっていた時期もある。
森町市街から春野方面へ向かう途中にある。
また、滝の麓の岩の間に「カニ」を見つけた。大人の握り拳より大きな甲羅をしていた。
初めは誰かが食した毛ガニを岩に挟み込んだのかと思ったが、こんなところでわざわざ毛カニを食べる人なんていない。よく見るとサワガニのような違うような、とにかく巨大なカニだった。そうっと逃げないように手で摘むと、、、残念、無念。ぐったりとしていた。
もしかしたら引き揚げたために死んでしまったのかのような、まだ甲羅も足もしっかりしている状態であった。だとすると、この大きさになるまでに一体何年かけて生き続けていたのだろうか。
葛布の滝の主。
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
そっと元の場所へ戻してやり、滝を改めて見つめた。
あれから3年、一時期は歩道整備中で滝壺まで行けなかったが今はどうであろうか。