掛川市の北部、原泉地区の一角に孕石という地名がある。その原谷川沿いに、孕石天満宮はある。
掛川駅から、ならここ の湯方面へ進み大和田トンネルを潜り下った所。今はトンネル出口北側で崩落が起きたために通行止めとなっているが、出口より迂回路を伝って大和田地区へ出る。
突き当たりを右折し道なりに行くと、原泉農協跡と簡易郵便局が見える。そこを過ぎた橋を渡って川沿いに左へ入る未舗装の道がある。民家があるがお構いなくそこを進むと駐車場のような空き地が広がっていて、そこから境内が見える。
孕石天満宮がいつから祀られているのかは不明だが、孕石という村は室町初期には一村を形成したようである。
この天満宮は大きな岩の上に構えており、この岩からはポコポコと小石が生まれることからいつからか子宝に恵まれない婦人や安産祈願で参詣されるようになった。それは今でも続いている。
社の前の岩（または社殿のところ）から小石または小さく削り取った岩を持ち帰り祈願する。そして無事恵まれると小石を返す（社殿）。
内部には多くの喜びの写真（子供）が貼られてある。
また、この社殿の内部には板屋根の旧社殿があり江戸後期（１８世紀末）のものだという。
この孕石にも伝説があるがそれはまたの機会に。
