遠江伝承文芸映像詩

半農半術で創造的に生きていく諸術探究編

「古事記」ができた8世紀には鎮座していたのか?

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佐野郡己等乃麻知本宮山

佐野郡(掛川市)の外れに日坂というところがあり、その手前左手にコンクリ製の鳥居と石段が見える。

そこから約2百数十段を登ると小さな鳥居と祠がある。その脇には清掃が行き届いた休憩所がある。

約1200年前、坂上田村麻呂によって遷座する前まで、この本宮山に祀られていた「己等乃麻知比売命」。

四国天川神社に祀られている言霊の神の后にあたる神で、春日大社の母にあたる神でもある。

どんな神かというと、

(真を知る神。言の葉で事を取り結ぶ働きをもたれる神。「ことよさし(上代)」の神。

天と地と人を結ぶ神。)

である。

いつからここに鎮座しているかは不明で、少なくとも平安時代前の飛鳥平城時代ではないかと考えられる。

古事記」が記されたのが約1300年前であるから、そこらに相まって鎮座されたのか、もしくはそれ以前天武天皇からあったか。

一時期は武士が信仰する「八幡神(八幡様)」が主祭神となっていたが、今から20年ほど前に再び主祭神へと祀られた。

現在は「事の任八幡宮」と「本宮山」両方で祀られている。